自分は「自然」の一部であることを忘れず、自然の移ろいや、機微に敏感になる。見澤道子さんインタビュー

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ジュエリー・アクセサリーづくりの講師として教室や工房運営に励んだり、
技術やチャンスを活かしてアーティストとして活躍している会員の声をご紹介します。

Interview

コスチュームジュエリー Delica☆見澤道子さん

自分は「自然」の一部であることを忘れず、自然の移ろいや、機微に敏感になる。

美大を出た後、様々な職業を経て独学でアクセサリー創作をはじめた見澤道子さん。ビーズや天然石を使ったコスチュームジュエリーは日本のみならずヨーロッパでも高く評価されています。
そんな見澤さんにお話しを伺いました。

ジュエリークリエイターになった、またはなろうと思った経緯を教えて下さい。

見澤さん:幼い頃から、手作業が好きだったようです。ビーズで小さなお人形を作ったり、ペーパーフラワーを作ったりと、物作りに関心がありました。
美大では、展覧会の企画や、アートマネージメントを勉強していたのですが、やはり自分が手を動かして何かを作りたい、という気持ちが強くなり、いつのまにかビーズアクセサリーを余暇に作るようになっていました。
それから、だんだんと表現の幅が広がってゆき、素材もビーズだけではなく、天然石、クリスタルガラスなどを使うようになり、現在は主に、コスチュームジュエリーを製作しております。

ジュエリークリエイターとして活動することで、得ることができた貴重な体験や関係、素敵だなと思えることについて教えて下さい。

見澤さん:自分の作ったもので、人が喜んでくれる姿を見られること。
ジュエリーを通じて、素敵な方々と交流が深められること。
ヨーロッパ各地(オーストリア・チェコ・フランス・ギリシャ・ロシア等)で作品を展示する機会をいただけたこと。また展示された作品が高い評価をいただけたこと。
チェコのガラスビーズを使っている作家として、在チェコ大使と対談する機会をいただいたこと。
エルミタージュ美術館学芸員から、「女性なら一度は着けてみたいと思わせる憧れのジュエリー!」と絶賛されたこと。
 多くの素敵な体験が得られました。

好きなことを仕事にするということについて、その喜びや苦労等を教えて下さい。

見澤さん:自分が心から打ち込めるもので、自他を喜ばせられることは、大変幸せなことだと思います。
ただ、私の場合は、その一方で、仕事とプライベートの区別が曖昧になり、好きなことに打ち込むあまり、家事や育児などがおろそかになりがちな傾向があり、家族に迷惑をかけることもあります。
家族の理解と応援があっての、仕事だと思いますので、そのバランスをとっていくことが必要だと思います。
また、「仕事」として取り組む以上、趣味であれば、それほど気にしなくてもよい金銭面についても、しっかりと管理する必要性が出てまいります。

ご自身のアトリエ(教室)の活動について、生徒さんのことや、教える上で気を付けていること等を教えて下さい。

見澤さん:生徒さまご自身のお好みや、希望を可能な限り尊重するようにしております。
私の作品と同じ物を作られる方もいらっしゃいますが、その方に似合うジュエリーは十人十色なので、色や素材を代えたり、デザインをアレンジしたりして、なるべく生徒さまの「オリジナル」が作れるようなお手伝いをさせていただいています。

ご自身の作品創作活動について、どのような作品をつくっていらっしゃるか、またどのような販売活動をされていらっしゃるか教えて下さい。

見澤さん:自然界の草花にインスパイアされることが多く、主にフラワーモチーフのコスチュームジュエリーを製作しています。
見ただけで、心が浮き立つような美しさをもった作品、また身に付けることでその人自身がより輝くようなジュエリーを作るよう、心がけています。
販売については、作品とお客様とのご縁を大切にしたいと思っておりますので、個展やグループ展、対面によるオーダー受注会や、百貨店・イベント催事等で販売の機会をいただいております。

アートワックスをはじめた経緯について、これまでの創作活動からの発展性や、アートワックスに対する期待感などを教えて下さい。

見澤さん:コスチュームジュエリー製作にあたり、様々なパーツを探しておりましたが、なかなか思うようなパーツが見つからず、既存のもので代用していました。彫金の技術もないので、自分で作ることはあきらめておりましたが、アートワックスは、素人でも扱いが容易と聞き、思い通りのパーツを自分自身で作る事ができるかも・・・?と思い、体験教室に参加いたしました。

今後アートワックスを使ってどのような創作活動をしていきたいか、また現在どのような活動を行っていらっしゃるか教えて下さい。

見澤さん:オリジナルパーツの製作、ゴールドやプラチナなどをつかったハイジュエリーの製作など、コスチュームジュエリー製作で培ったデザインセンスをより発展させた作品作りを目指したいと思います。
これまで、真鍮等のメタルパーツで作っていたコスチュームジュエリーを身に付けることができなかった、金属アレルギーをお持ちのお客様にも、別な形で私のジュエリーを楽しんでもらえるようになると嬉しいです。
現在は、コスチュームジュエリーのオーダーや製作販売、少人数のレッスン、デザイナー養成講座を行っております。

日々、ひとりの人間として気にしていること、大切にしていること等を教えて下さい。

見澤さん:自分は「自然」の一部であり、生かされている存在であるということを忘れないようにしています。
日々の小さな営みを、丁寧に行うこと。心の声に耳を澄ませられるように、自分を振り返る時間を作ること。
自然の移ろいや、機微に敏感になれる感性を育む努力は、欠かせません。